親に連れられて除霊させられた話

両親が離婚し、母子家庭で僕はそだちました。
僕がまだ小学生のころ、僕はクラスメイトにいじめられており鬱病になってしまいました。
母親はそれでも僕を学校にいかせようとし、そして僕はだんだんと保健室児童になっていきました。
そんなある日、母親が僕に『悪い霊がついているから、お前を寺に連れていく』と言い出し、新宿にある大きなお寺に連れていかれました。
もともと、スピリチュアルな母親だったのですが、なんだかその時は妙に怖かったのを覚えています。
お坊さんの説教を聞き、そして母親が『徐霊』してもらおうと言って、僕をそのお寺の畳の上に座らせました。
正直、何を言っているのかわかりませんでしたが、僕は言われるがままに座り、そして念仏を聞きました。
頭の上で火打石を叩かれ、足がしびれていながらも親の期待に応えねば、と思い必死に耐えました。
しかし当たり前ですが、一向に僕の心は軽くはなりませんしそれからもつらい日々は続き、そして卒業までそれは変わることはありませんでした。
それを思い返し後悔するのは、他社や見えない何かのせいにすることが如何に悪いかということです。
見えないもののせいするということは、本質的な解決には何もならず、何よりそれは死文のためにならないのだと痛感しました。
後に僕は精神科に通い、うつ病を克服するのですが、その母親の行動にあらがうことのできなかった自分が、今でも情けなく感じます。
もし、これを読んでいる人がいるならば、僕の言いたいことは単純で、何かにすがらず、自分がどうしたいか意思表示をすることが大切なのだと思います。
スピリチュアルなものを信じるのも結構ですが、それはフィクションだけにして、明確な解決策をきちんと模索し、選び取り、そして解決していくのが、この体験において最も重要な教訓だと僕は感じます。
確かに、この世に霊はいるかもしれないし、恨みも実在するかもしれませんが、まずはきちんと自己を分析することが一番だと、数年たった僕は思います。