34歳男性 新興宗教の勧誘の人に相談してたら除霊をされた。

 34歳男性です。十年以上前の話になります。
 その頃、私は県外の専門学校に在籍していましたので、安い二階建てのアパートで一人暮らしをしていました。
 幸いにクラスメイトとの折り合いも良く、不安だった一人暮らしにも慣れ始めた頃のことです。ある日の夕方、夕食の用意をしていたら、インターホンが鳴りました。
 ドアを開け話を聞くと、どうやら何かの勧誘のようです。しかも、それとなく宗教っぽい雰囲気がありました。
 何となく話を聞きつつ受け流していると、「お悩みはないですか」と質問されましたので、現在自分が直面している悩みを打ち明けました。このところ難聴が進行していたので、そのことをうっかり話してしまったのです。
 そうすると向こうは我が意を得たとばかりに自分が属する団体の話を始めました。半分も理解できなかったのですが、どうやら手のひらから何か特殊な気を発して病気を治したりできる、という主旨のお話しでした。
 何となく断れずに、その場で難聴の耳の側に手をかざしてもらうことになりました。座布団を台所に用意して、確か30分ぐらいだったと思います。
 その日だけでなく、翌日も別の方が来られて手かざしが始まりました。先方の言い分によると、どうやら悪い気のような霊のようなものが憑いている、とのことです。また30分ぐらい先日と同じことをやり始めました。時々、口の中で何かを呟いているのが聞こえました。
 結論から言うと、何の効果もありませんでした。耳の聞こえが良くなったような気はしないし、霊的なものが消失したような感じもありません。
 まだ若いということもあったのでしょう、自分の難聴が少しでも改善するのならば、という軽い気持ちで受けた一種の浄霊でしたが、正直だんだんと苦痛になってきました。
 先方は、継続してこれを続ければきっと改善する、と主張しています。是非この機会に入会を、と勧誘を始めました。ああ、これが狙いか、と感じました。
 その後も3~4度ほどやってきましたが、はっきりとしない対応を続けているうちにいつの間にか来なくなりました。
 除霊や浄霊の類を自分から積極的に受けた話ではありませんでしたが、自分でも心のどこかに信じたい気持ちがあったのだとおもいます。そうでなければ30分以上もされるがままではなかったでしょう。
 これ以降、宗教の勧誘のようなものは初めからきっぱりと断るようにしていますが、もし「絶対に難聴が治る」という触れ込みをまた持って来られたら、果たして断れるだろうか?と少し不安な気持ちは残っています。