45歳女、悪ふざけを先輩に除霊してもらった。

私は45歳の女性です。バブルの波にも、女子高生ブームの波にも乗る世代ではなく、それだけでなく、大学受験や就職難という困難に晒された世代の年代です。
希望大学にすべて落ちて私は、すべり止めの大学に通うことになりました。その大学は、遠方の学生は、寮に入らなくてはならないところでした。
その上、大学は少し特殊なところだったので、学生も個性豊かでした。「霊が見える」という人はザラで、そんな話もよく聞かされました。霊を信じないわけではなかったので、そんな話を聞くのは
あまり好きではありませんでした。
寮は男女に別れていて、特に男子寮は歴史も古く、霊が出るという部屋もあったり、曰く付きの寮でした。女子寮は、霊が見える先輩たちが毎月一回、寮を守るために呪いをかけているので、大丈夫といわれていました。
女子寮は男子禁制、男子寮は女子禁制で、年に一回、寮祭のときだけ、女子は男子寮に入ることができました。
私は、男子にも友だちや、仲のいい先輩が多くいて、ある日、男子寮に遊びに来ないかと誘われました。それはある意味「肝試し」のようなものでした。女子禁制の男子寮に遊びに行くスリル、霊が出るといわれている男子寮で、本当に霊が出るか、試してみようという悪ふざけでした。
先輩たちや友だちに囲まれて、1人男子寮に入った私。寮母さんにさえ見つからなければ、ひとつの「見つからない」というミッションは成功です。あっさり成功でした。
寮祭ではない男子寮は、普通の寮に感じました。特にいやな感じもなく、ゲームをしたりと、楽しく過ごし、霊が出るといわれている部屋ものぞきましたが、何も感じず、無事、女子寮に戻ってきました。
ところが翌日から、なんとも体が重いのです。頭がスッキリせず、いつもなら元気よく歩けるのに、起き上がることすら辛く、食欲も減退しました。友だちが心配して、お見舞いに来てくれ、話をしている中、「もしかしたら、男子寮から何か悪いものを持ってきたんじゃない?」という話になりました。
私も友だちも、冗談半分、寮を守っているという先輩の部屋を訪ねました。
何も話していないのに、先輩は「男子寮に行った?」と、聞きました。驚いた私は「もしかして、何か付いてますか?」と尋ねると、「うん、3つくらい連れてきたね」とのこと。「祓ってください!」と即座にお願いしたところ、まるでハエを追い払うように、私の頭の周りを手でしっしっとしました。「これで終わり。もう寮祭じゃないときに行かないでね」と言われました。
嘘のように、体が軽くなりました。
自分が見えないからと、ふざけてはいけないのだなと、後から思うと怖くて、二度と霊を遊ぶようなことをしてはいけないのだなと思いました。